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敵は海賊

神林長平さんといえば、「戦闘妖精・雪風」をはじめたくさんの作品を書かれていますね。
言葉をテーマをした作品とか、人工知性体に対する思いいれもたくさんありそうな感じです。

そんな中、私が一番好きなのがこの「敵は海賊」シリーズなんですよ。

火星のダイモスに基地を構える『広域宇宙警察・対宇宙海賊課』、通称『海賊課』一級刑事ラテルとアプロと高性能人工知性体搭載のフリゲート艦ラジェンドラのチームがメインです。
とにかくどたばたしてます。
黒猫型エイリアン・アプロの、普通の人間には理解しがたいむちゃくちゃな行動にいつも振り回されるラテルとラジェンドラ。
ラテルとアプロはいつもどつき漫才やら「ガキのけんかかよっ」な騒動をくりひろげてたりします。
それはもう、上司のチーフ・バスターの胃には今にも穴があきそうなほどです。

だけど、海賊課刑事として生き残っているからには、刑事としては優秀なんですね。
射撃の腕では警察内で1・2を争うラテル、特殊能力や未知の能力、それにパワーを持つアプロ、知性も装備も並ぶもののないラジェンドラ、ですからね。

そしてこのお笑い小説?な刑事に対して、宿敵である伝説の海賊、ヨウメイ・ツザッキィがめっちゃシリアスでクールなんです。
海賊達にさえ実在しているかどうかわからない。いざとなれば不可能はないだろうという、邪悪で悪魔のような、逆にいっそ神のような超越した雰囲気をまとい、唯一ラジェンドラを上回るかもしれない、超高性能知性体搭載の戦艦・カーリー・ドゥルガーとともに全ての海賊の上に君臨してます。

事件そのものも、ほとんどはシリアスです。

このラテルチームとヨウメイの温度の差っていうか、ギャップがまたおもしろくって大好きです。
ストーリーには、神林さん独特の味付けがあってハマるとやめられません。

このシリーズは6作書かれています。
そのうちの2作目「敵は海賊・猫達の饗宴」はOVAにもなりました。
結構おもしろかったんですけど、私としてはもう少し繊細な絵で作ってほしいなぁ。
話が一番好きなのは1作目「敵は海賊・海賊版」で、これをアニメで見たいです。

痛快で、楽しくてかっこよくて笑えて、そしてしっかりしたストーリーを楽しみたいときにお勧めです。

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十二国記

小野不由美さんといえば、「十二国記」ですね。
第1作目「月の影 影の海」を読んだ時は久しぶりの感動を覚えました。

主人公が突然異世界に連れ去られ、わけのわからないまま戦いに巻き込まれるというストーリーは、ファンタジーではよくみかけるけど、こんなに読んでいて痛くて切なくてさびしくて、でもその分後半で希望を感じたものは初めてでした。

人の顔色を伺いながら生きることしか知らなかった少女陽子が、異世界に放り出され、妖魔に追われるのみならず人間にまで追われ、すがり、騙され裏切られて身も心もボロボロになり誰ひとり信じられず、でもやがて戦い抜き、生き延びて本当の強さと優しさに気づく。
「人が裏切ることと、自分が信じることは関係がない」と言えるまでの陽子の心の移り変わりが、痛いほど伝わってくるのです。
これは本当に、たくさんの人に読んでもらいたいと思う作品です。

なんて書くと、なんだか堅苦しいものみたいですけど、このシリーズはとてもおもしろいのですよ(^_^)v

月の影を通り抜けた向こうの世界は、まるで昔の中国のようで、文化や生活がとってもリアルに描かれています。
私が新鮮でおもしろいと思ったのは、この世界には十二の国があってそれぞれに王様がいるのですが、その王を選ぶのは天の意志であり、それを具現するのが聖獣である麒麟であるというところです。

麒麟は各国に一頭しか生まれない聖なる獣で、慈悲の塊のようです。
普段は美しい人の姿をしていて、その髪(=鬣)はほとんどが金。
この世界で金の髪をしているのは麒麟だけなのですね。
そうして天命を受けて麒麟が主として選んだ者がその国の王となるわけです。

この王と麒麟は、そののち切ってもきれないコンビになるわけですけど、各国の王はさまざまです。
年配の王もいれば若い王もいるし、中にはまだほんの少女のまま王座についた女王もいます。
そして慈悲の象徴麒麟にもいろんなのがいて、このバリエーションがなかなか楽しめたりもします。
中には人を食ったようなおもしろいコンビもいたりしてね。

皆さんはどの王&麒麟コンビが気に入るでしょうか?

私はね、一番好きなのはやはり陽子なのですが、雁(えん)国の延王尚隆と延麒・六太がいいですね。
他の王様達もなかなか魅力的ですけどね。
それとっ。忘れてならないのが陽子を救った半獣・楽俊!彼が居なければ陽子はたいへんなことになっていたというほど重要な人物ではありますが、それとは別に聡明ながら素朴で純朴、真の優しさを知っている楽俊の登場は、それこそ癒しですね。

どうでしょう。興味がわいたでしょうか?
このシリーズは「講談社文庫」から出版されています。
X文庫ホワイトハートからと通常の講談社文庫、両方から出ていますが、私としては山田章博さんのイラストつきのホワイトハートがお勧めですよ。
楽俊のかわいい姿、是非見てください(*^.^*)

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主婦探偵ジェーン

最近読んだものでちょっとお気に入りの本は、ジル・チャーチルの「主婦探偵ジェーン」シリーズです。
創元推理文庫から出ているシリーズで、「ゴミと罰」をはじめとしてどっかで聞いたような、ちょっと違うようなタイトルが目を引きますね。

アメリカの普通の主婦ジェーンが主人公です。
まあ、普通というにはだんなさんが事故死してまだ1年後だったり、そのだんなさんともまあちょっとあったっていうのはあまり“普通の主婦”とは違うかもしれませんが(笑)
家事や子供達の学校の送り迎え、犬や猫の世話に奔走して大忙しのジェーンにはうらやましいことに隣の家に住んでいる親友がいます。
そして、この二人でいくつもの事件を解決していくわけですね。

何作か読んでいくと、「この町内、犯罪者ばかりかよっ」とか、ちらっと思ったりもしましたけど、まあ、それはおいといて。

この二人の解決方法は、あまりアクションなんかは関係ないのです。
主婦得意の情報集めをして、そこから犯人や動機を推理していくのです。
情報をほぼ集め終えてからのジェーンはちょっとすごいです。
ふとしたときにパズルがかちりとはまるように、わかってしまうのですねー。
もちろん、この二人には犯人を逮捕する権限はありません。そのために登場するのが、ジェーンよりちょっと年下のハンサムな刑事・メルなんです。
私、実はこのメルがお気に入りなんですけどね。

ジェーンと親友のシェリイ、そしてメル。
この3人が日々の雑事や子供達の成長、恋愛、仕事や近所付き合いというとても身近な生活をしながら、見事事件を解決する物語は、読んでいてほほえましかったり楽しかったりします。

日本とアメリカの違いはあっても、お子さんを持つ主婦の方なんかにはことさらに共感を覚えたりうらやましかったり、するんじゃないでしょうか。

楽しいものを読みたいとき、お勧めですよ。

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私と読書

ウェブログ、初めてみました(。_。*))

私は物心ついたころから読書好きで、友達にも「さくらんちゃん、家にあがると本読み始めて遊ばないからダメ」と言われて家に入れてもらえなくなったりしてました(笑)
小さいときに読んでいたのは、祖父が毎月送ってくれた「少年少女世界の文学」・・・・これ、今もあります。ウン十年ものです。

読書って、お話の数だけ疑似体験ができますよね。自分の人生は一度だけど、他の人間の心の動きも想像はできる程度にはなったと思います。それがあたってるかはまた別の話だけど。
自分の感じ方や考え方以外のことは想像もできないでいる人、たまにみかけます。たいていはあまり本を読んでない人なんですね。
難しいこと考えないでいいから、子供には特にたくさんの本を読んでもらいたいなーと思います。
子供、いませんけども(*^.^*)

私、実は感想文を書くのが苦手です、なぜか。
なのであまりちゃんとした感想は書けないと思いますが、こんな本がおもしろかったよ、ということをだらだらと書いていきたいと思います。
そんなに高尚な本は読んでませんけどね。

前置き長いなー、あたし。

今、探してる本があります。
天沢退二郎さんという方の「光車よ、まわれ!」
これ、児童書で小学校の時に読んだんですけどもう一度読みたいのですよね。
ちょっとミステリーな感じの冒険もの、なのかな?ちょっと怖いような印象も覚えています。
絶版してるらしいんですよねー。
ご存知の方、います?

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